外国人として初めてブラジルの男子柔道ナショナルチームの監督を務める藤井裕子さん。
女性蔑視発言など、日本のスポーツ界は大きな問題が起こっていますが、藤井裕子さんは、「男女の壁」を乗り越えたことで注目を集めた日本人です。
ご自身も柔道選手として活躍していましたが、選手は向かないと24歳で引退し、留学先のイギリスで柔道女子のコーチとして指導、ロンドン五輪でジェマ・ギボンズ選手が銀メダルを獲得しています。
語学留学先のバース大学でアシスタントコーチとなった事をきっかけに、指導者人生が始まりました。
藤井裕子さんについて気になったので、まとめてみました。
この記事でわかることは、こちらです。
藤井裕子は広島大学で経歴や中学高校は?
藤井裕子の旦那や子供と身長や体重も!
最後までお付き合いいただけると、嬉しいです。
藤井裕子は広島大学で経歴や中学高校は?
【名前】藤井裕子(旧姓:中野)
【生年月日】1982年生まれ(2021年で39歳)
【出身】愛知県大府市
【出身中学】大府中学
【出身高校】同朋高等学校普通科
【出身大学】広島大学教育学部
【家族構成】夫(陽樹さん)、長男(清竹くん)、長女(麻椰ちゃん)
5歳の頃、母が通っていた整骨院の先生が柔道の指導者だったことがきっかけで、吉田秀彦さんや谷本歩実さんを輩出した大石道場に入門し柔道を始めました。
中学3年の時に全国中学校柔道大会の56㎏級で準優勝しています。
高校1年の時には全国高等学校柔道選手権大会で3位の成績を収めました。
広島大学教育学部を卒業し、広島大学大学院の教育学研究科を修了すると、現役生活に見切りをつけ、以前からの夢だった語学留学のため、2007年5月にイギリスのバース大学に留学しました。
英語の勉強の傍らでバース大学の柔道を教え始め、イギリスのナショナルチームからアシスタントコーチの声がかかりました。
元々は「人に教えることに興味はなかった」そうです。
色々な指導者と出会う中で、「指導は面白く深いもの」と思えるようになっていったそうです。
一方で、自分のスキルと事の重大さのギャップに悩んだこともあったそうです。
藤井裕子さんは、そこで勇気を持って一歩前に出たといいます。
「弱い自分と出会うことで、心臓に毛が生えましたね。心配が怖くなくなった」そうです。
2010年からイギリスの柔道女子チームのコーチに2年間就任しました。
その間のロンドン五輪では、イギリスの柔道女子チームは銀メダル1個、銅メダル1個獲得しています。
柔道の指導で結果を残している藤井裕子さんですが、意外にも英語習得には時間がかかったそうです。
自分の心を閉ざしていたことに気づき、心を開くようにしてからしゃべれるようになったと思えるようになったそうです。
その後、ブラジルから柔道女子チームの依頼を受けブラジルに渡りました。
英語習得に時間がかかった経験が活かされたのか、ブラジルのポルトガル語は「滞在して3か月後には普通にしゃべっていた、とよく言われる」というほど、習得は早かったそうです。
藤井裕子さんは指導者として、ロンドン五輪で失格となり性差別を受けてうつ状態になっていた女子57㎏級のラファエラ・シルバ選手を復活させ、リオ五輪では金メダル獲得に導きました。
金メダル獲得をするまでには、大きな試練がありました。
五輪の数か月前にラファエラ・シルバ選手が不調に陥ると、「日本式の柔道にこだわりすぎて大胆さがなくなったからだ」という声が代表スタッフから出て、本人も藤井裕子さんと個人練習を一切やらなくなったそうです。
藤井裕子さんは、「私はあなたを強くすることを諦めない。待ってるから」と伝え、ひたすら待ったそうです。
ある日突然ラファエラ・シルバ選手は道場に現れ、苦手にしていた選手の攻略法を聞いてきたそうです。
相手に得意技を出させないように、一緒に組み手を研究したり、その他の有力選手の対策も立てたそうです。
ラファエラ・シルバ選手は、自国開催のプレッシャーを克服したようで、心身のコンディションがどんどん上向いたそうです。
リオ五輪では、ラファエラ・シルバ選手は順調に勝ち上がり、準々決勝ではロンドン五輪で反則負けを喫した選手に勝利し、決勝では藤井裕子さんと徹底的に研究した選手と対決し見事勝利し、金メダルに輝きました。
女子はラファエラ・シルバ選手以外に、78㎏級でも銅メダルを獲得し、藤井裕子さんはコーチとしての実績を積みました。
映画のような話ですね!
ブラジルの柔道男子チームは、リオ五輪で惨敗した事から、東京五輪に向けて、実績のある藤井裕子さんを女性監督として抜擢し、2018年に柔道男子のブラジルナショナルチーム監督に就任しました。
国際的に女性指導者が男子代表チームを率いるのは極めて異例のようです。
同じ日本人として嬉しいし、藤井裕子さんはかっこいいですね!
一緒に苦しんで、どうすればいいか考え、また一緒に苦しむということを繰り返してきたという藤井裕子さん。
「私は、選手たちと一緒に成長してきたんだと思う」と語っています。
また「選手は育てるものではない」という答えを見つけ出したそうです。
「選手は落ち着いて練習できる環境さえ整えてあげれば、チームの雰囲気さえよくしてあげれば、勝手に育つものだということがわかったんですよ」とインタビューで語っています。
また「どういうふうにしたら接したら、この子のポテンシャルは伸びるのか」をあれこれ考え試すそうです。
藤井裕子さんは自分のことを「スキルがあるというわけではないので、人を見るのがきっと好きなんだと思います」と分析しています。
藤井裕子さんは素晴しい人間性の方とわかり、そんな監督に指導を受ける選手は幸せだと思いました。
東京オリンピックでは、日本の応援はもちろんですが、ブラジルも応援したいと思いました。
日本とブラジルの戦いは、ドキドキで見れないかもしれません。
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藤井裕子の旦那や子供と身長や体重も!
藤井裕子さんは、結婚し、お子さんもいます。
旦那さんは、藤井陽樹さんといい、お子さんは清竹くんと麻椰ちゃんです。
イギリスの留学中に知り合い、結婚しています。
陽樹さんは教員をしていましたが、裕子さんがブラジルの柔道女子チームのコーチに就任する際に、教員を辞めてブラジルに一緒に行ったそうです。
裕子さんは、ブラジルに行く直前に妊娠し、2014年1月に長男の清竹くんをブラジルで出産しました。
妊娠中も指導をし、出産後も道場や試合に清竹くんを連れて指導していたそうです。
陽樹さんが家事や子育てをメインで行い、専業主夫として裕子さんが監督業に専念できるよう支えています。
日本製のヨーグルトメーカーを使って、納豆や味噌づくりをしているというから、驚きです。
教員の仕事を辞めて海外、しかも地球の裏側に家族と共に行っている事に頭が下がります。
陽樹さんも留学経験があることから、ブラジルに一緒に行くことにあまり抵抗がなかったのかもしれないですね!
陽樹さんと清竹くんと麻椰ちゃんがそばにいることで、藤井裕子さんは監督として大きな力を発揮できるのでないでしょうか。
素晴らしいですね!
清竹くんは、2014年1月に誕生しているので、現在7歳です。
麻椰ちゃんは、2017年5月に誕生しており、現在3歳です。
赤ちゃんの頃から道場へ行き、小さいころは遊び場だったかもしれませんね!
陽樹さんは、サッカーをされていて、清竹君は、父親譲りでフットボールが大好きなんだそうです。
地元のフットサルチームで左ウイングとして活躍しており、「夢はプロサッカー選手」と言っているようです。
お母さんの藤井裕子さんに柔道も教えてもらっているようですが、本人は「サッカーの方が好き」と話しているそうです。
麻椰ちゃんは、歌ったりピアノを弾くのが好きで、柔道とバレーも習っているそうです。
子供たちの成長も楽しみですね!
藤井さんの身長、体重についての詳細はわかりませんでした。
まとめ
今回は、2018年から柔道男子のブラジルナショナルチームの監督を務めている藤井裕子さんについてまとめました。
海外で、指導者としての実績を積んでいる日本人女性がいることに驚きました。
東京オリンピックでは、ブラジルチームも応援したいと思います。
ブラジルで監督としての実績をさらに積み、いつか日本で指導している藤井裕子さんを見てみたいです。