こんにちは、るほりです。
安倍晋三首相の辞任表明を受け自民党総裁選が行われることとなりました。
自民党総裁選は、事実上、次の首相を選ぶことにつながります。
菅義偉氏、岸田文雄氏、石破茂氏の3氏が出馬を表明し、8日に告示、14日投開票が決まりました。
そこで気なるのが
候補者のプロフィールは?
政策の比較と次期総裁予想!
ではないでしょうか。
どの候補者の方が総裁、首相となられても、日本国民に寄り添った政策を期待したいと思います。
候補者のプロフィールは?
《菅 義偉氏・71歳》
秋田県の農家の長男として生まれ、高校卒業後、就職で上京しました。
そして、町工場で住み込みで働きながら法政大学を卒業しました。
議員秘書から横浜市議を経て、1996年の衆院選で47歳で初当選しました。
安倍晋三氏の側近として、第1次安倍内閣で総務相を務めました。
第2次安倍政権の発足以来、7年8カ月にわたり官房長官として政権中枢を担ってきました。
派閥は無派閥で、当選回数は8回です。
《岸田文雄氏・63歳》
東京都渋谷区生まれです。
衆院議員の父の秘書を経て、1993年の衆院選で35歳で初当選しました。
安倍晋三首相とは当選同期で、2007年に第1次安倍内閣で沖縄・北方相として初入閣しました。
第2次安倍内閣では4年7カ月にわたり外相を務めました。
その後は党政調会長として安倍氏を支えてきました。
派閥は岸田派で、当選回数は9回です。
《石破 茂氏・63歳》
鳥取県知事も務めた参院議員の長男として生まれ、大学卒業後は旧三井銀行に入行しました。
田中角栄元首相の勧めで政界を志し、1986年の衆院選で29歳で初当選しました。
政治改革をめぐり1993年に自民党を離党、新生党や新進党を経て1997年に復党しました。
2002年に小泉内閣の防衛庁長官として初入閣しました。
2012年の党総裁選で第1回投票で首位に立ちましたが、決選投票で安倍晋三氏に逆転され、首相の座を逃ししました。
第2次安倍内閣で幹事長、地方創生相を歴任しましたが、2015年に石破派を立ち上げ、2016年には閣外に去り、安倍政権と距離を置いてきました。
派閥は石破派で、当選回数は11回です。
候補者の政策比較と次期総裁予想!
それでは、菅氏、岸田氏、石破氏の政策の比較をしていきたいと思います。
《経済について》
菅氏:新型コロナウイルス対策は、経済活動との両立を図らねばならない
岸田氏:中間層への支援を進め、格差の問題に政策的に取り組む
石破氏:首都一極集中を是正し、地方から内需を活性化
《外交について》
菅氏:日米関係をさらに深化させる不断の取り組みが必要だ
岸田氏:日米同盟は外交の基軸
中国など近隣諸国には言うべきことを言いつつ関係安定化に努力
石破氏:日米同盟が基軸
韓国とは適切な関係を保つことが死活的に重要
《防衛について》
菅氏:現行憲法の範囲内で専守防衛という考え方のもとにしっかり議論
岸田氏:北朝鮮などの技術は進化した
わが国のミサイル防衛、安全保障体制が十分か議論を深める
石破氏:安保政策の基本法で集団的自衛権の適用範囲を定める
非核三原則の「持ち込ませず」は見直し検討
《憲法について》
菅氏:各党が考え方を示したうえで、建設的な議論を行い、国民的議論につなげたい
岸田氏:党の改憲4項目を中心に議論を進めるべき
自衛隊の違憲論争に終止符を打つ
石破氏:改憲4項目は優先順位を考えて議論を進めるべき
戦力不保持などを記した9条2項は削除
菅氏は、
安倍政権の継続が濃厚で、皇位継承も安倍首相と同様、「男系継承が古来例外なく維持されてきたことの重みなどを踏まえ、慎重かつ丁寧に検討を行う」としています。
外交については、昨年5月に米ワシントンでポンペオ国務長官と会談してデビューしましたが、「手腕は未知数」(自民党関係者)との評判のようなので、ぜひ手腕を発揮していただきたいです。
岸田氏は、
「経済と外交は、他の方々と比べても遜色のない力を発揮できるのではないか」とアピールしています。
菅氏と同じく安倍路線を受け継ぐ意向ですが、経済政策は中間層への分配や支援を厚くすべきと主張しています。
「格差の問題に立ち向かっていかなければならない」と訴えています。
4年7カ月に及ぶ外相経験を強みとしており、韓国には慰安婦問題をめぐる平成27年の日韓合意を踏まえ「国際的な約束はしっかり守らなければならない」と呼びかけました。
憲法改正に関しては「時代の変化の中で絶えず考えていかなければいけない課題だ」と述べ、不断の見直しが必要との認識を示しました。
安倍首相と同様、自民党の改憲4項目や天皇の男系継承を基本としています。
石破氏は、
出馬会見で、アベノミクスについて「評価すべき点はたくさんあるが、個人の所得が伸び悩んでいることも明らかだ」と指摘していました。
同時に「地域分散型の内需主導の経済を戻さなければならない」とも語っています。
外交・安保政策は「日米関係が基軸」と強調する一方、「将来的にはアジアに集団安全保障の仕組みをつくりたい」と語っています。
朝日新聞社は2、3日に辞任を表明した安倍首相の後継に誰がふさわしいか世論調査を行いました。
菅氏が38%で最も多く、石破氏が25%、岸田氏は5%だったようです。
「この中にはいない」は28%だったようです。
6月の調査では石破しが31%とトップで、菅氏は3%だったようですが、逆転しています。
では、自由民主党の派閥は誰の支持をしているのでしょうか。
派閥に属さない菅義偉氏を自民党の5派閥がこぞって支持しているようです。
細田派、麻生派、竹下派、二階派、石原派の5派閥です。
派閥に属していない菅氏をなんと5派閥が支持しているのはすごいですね。
この5派閥は言い換えれば、総裁選に立候補した石破氏、岸田氏のそれぞれの自身の派閥以外をすべて菅義偉氏に集中させたということになり、圧倒的な強さのようです。
この5派閥だけでも265議員(票)の獲得が見込まれています。
派閥に属さない無派閥議員や谷垣グループの中にも、菅氏を推す議員が多くいるようです。
最終的な議員票の数は290票近くになるのではないかと言われています。
各派閥がけん制しあい、菅氏に次期政権下での人事の厚遇のため、多くの恩を売ろうとする駆け引きがあっているようです
しかし、党内からは「5派も絡めば選対組織もまとまらない。勝っても『派閥の意向に強く配慮せざるを得ない総裁』になるのは間違いない」(衆院中堅)との声が出ているようです。
・原則(選挙期間12日)
国会議員票394票、全国の党員などの票394票の計788票により党大会で選出します。
・特に緊急を要するとき(選挙期間7日)簡易総裁選
国会議員票394票、都道府県連の各代表3人合わせて141票の計535票により党大会に代わる両院議員総会で選出します。
今回は簡易総裁選で行われることが決まっています。
菅氏が5派閥の支持を獲得しており、次の首相は菅氏になるのではないかとと予想されています。
世論調査、支持の派閥を見ても菅氏の圧倒的勝利となりそうです。
菅氏は農家の生まれで、親せきなどの政治家がいないようです。
町工場で住み込みで働きながら法政大学を卒業するなど、苦労した過去があることから、国民に寄り添える政治をしてくれるのではないかと個人的に期待しています。
いずれにしても、次期総裁になった方は、国民に寄り添った政策によって、年々下がっている日本の幸福度を引き上げてほしいです。
まとめ
今回は8日に告示、14日投開票が決まっている安倍首相の後継者を決める自由民主党の総裁選の候補者について紹介しました。
菅氏は、安倍政権を長く支え、国民の認知度も高く、派閥の支持を集めており、次期総裁の可能性が高いようです。
岸田氏、石破氏は、次の総裁選も見据えての出馬でもあるようです。
いずれの方が次期総裁、そして首相となられた場合、乗り越えなければならない問題が山積しています。
国民の意見にも耳を傾け、国民に寄り添った政策を期待したいと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。